用語集

債務整理の専門用語をわかりやすく解説

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あ行

任意整理 にんいせいり

裁判所を通さずに、債務者と債権者が直接交渉して借金の返済条件を変更する債務整理方法です。

特徴

  • 将来利息をカットできる
  • 返済期間を3〜5年に延長
  • 家族に内緒で手続き可能
  • 財産を処分する必要がない

一括返済 いっかつへんさい

借金を一度に全額返済することです。分割返済に比べて利息負担を大幅に軽減できます。

メリット

  • 将来の利息負担がなくなる
  • 総返済額が少なくなる
  • 債務関係が早期に終了

延滞損害金 えんたいそんがいきん

約定の返済日に返済できなかった場合に発生する損害賠償金です。通常の利率より高い利率で計算されます。

計算方法

  • 借入元本 × 延滞損害金利率 × 延滞日数 ÷ 365日
  • 上限利率は年20%まで
  • 消費者金融では年20%が一般的

か行

過払い金 かばらいきん

法定利率を超えて支払った利息のことです。2010年の利息制限法改正前に多く発生していました。

過払い金が発生する条件

  • 2010年以前からの借入がある
  • 法定利率(15〜20%)を超える利率で借入
  • 完済から10年以内(時効前)

個人再生 こじんさいせい

裁判所に申し立てて借金を大幅に減額(最大90%)し、原則3年で返済する法的な債務整理手続きです。

種類

  • 小規模個人再生:個人事業主や会社員が対象
  • 給与所得者等再生:会社員などの給与所得者が対象
  • 住宅ローン特則:住宅を残して手続き可能

グレーゾーン金利 ぐれーぞーんきんり

利息制限法の上限利率(15〜20%)と出資法の上限利率(29.2%)の間の金利帯のことです。

背景

  • 2010年に出資法の上限利率が20%に引き下げ
  • 現在はグレーゾーン金利は存在しない
  • 過払い金返還請求の根拠となった

さ行

債務整理 さいむせいり

借金の返済に困った人が、法的な手続きにより借金を整理することの総称です。

4つの方法

  • 任意整理:債権者との直接交渉
  • 個人再生:裁判所を通じた大幅減額
  • 自己破産:借金の全額免除
  • 過払い金請求:払いすぎた利息の回収

自己破産 じこはさん

裁判所に申し立てて、借金の支払い義務を免除してもらう債務整理手続きです。

手続きの流れ

  • 破産手続開始の申立て
  • 破産手続開始決定
  • 免責許可の申立て
  • 免責許可決定(借金免除)

受任通知 じゅにんつうち

弁護士が債務整理を受任した際に、債権者に送付する通知書です。これにより取り立てが停止されます。

効果

  • 債権者からの取り立て・督促が停止
  • 返済も一時停止
  • 債権者は債務者に直接連絡できなくなる

た行

取引履歴 とりひきりれき

借入・返済の詳細な記録です。債務整理や過払い金請求で重要な資料となります。

記載内容

  • 借入日時と金額
  • 返済日時と金額
  • 適用金利
  • 残高の推移

特定調停 とくていちょうてい

簡易裁判所を利用して債権者と債務者の間を調停委員が仲裁する債務整理方法です。

特徴

  • 費用が安い(1社500円程度)
  • 本人でも申立て可能
  • 強制執行を停止できる
  • 調停調書は判決と同じ効力

は行

破産管財人 はさんかんざいにん

破産手続きにおいて、裁判所が選任する弁護士です。破産者の財産を管理・換価処分します。

主な業務

  • 破産者の財産調査
  • 財産の換価処分
  • 債権者への配当
  • 免責に関する意見書作成

法定利率 ほうていりりつ

利息制限法で定められた上限金利です。借入元本の金額に応じて上限利率が決まります。

上限利率

  • 元本10万円未満:年20%
  • 元本10万円以上100万円未満:年18%
  • 元本100万円以上:年15%

偏頗弁済 へんぱべんさい

特定の債権者にのみ優先的に返済することです。破産・個人再生では問題となる場合があります。

問題となる例

  • 親族・知人への優先返済
  • 特定の債権者への一括返済
  • 給与の前借りによる返済

ま行

免責 めんせき

自己破産手続きにおいて、裁判所が借金の返済義務を免除することです。

免責不許可事由

  • ギャンブル・浪費による借金
  • 財産の隠匿・詐欺的処分
  • 虚偽の債権者名簿提出
  • 7年以内の免責取得

や行

約定利率 やくじょうりりつ

金銭消費貸借契約で定められた利息の利率です。法定利率の範囲内で設定されます。

注意点

  • 法定利率を超える部分は無効
  • 実質年率での表示が義務
  • 遅延損害金利率も明記必要

ら行

利息制限法 りそくせいげんほう

金銭貸借における利息の最高限度を定めた法律です。これを超える利息は無効となります。

規定内容

  • 利息の上限利率を規定
  • 超過利息の取扱いを規定
  • みなし弁済規定(現在は廃止)

連帯保証人 れんたいほしょうにん

主債務者と連帯して債務を負担する保証人です。通常の保証人より責任が重くなります。

通常の保証人との違い

  • 催告の抗弁権がない
  • 検索の抗弁権がない
  • 分別の利益がない
  • 債権者は直接請求可能

A A-Z

CIC シー・アイ・シー

主にクレジットカード会社や信販会社が加盟する信用情報機関です。

登録情報

  • クレジットカードの利用履歴
  • ローンの返済状況
  • 延滞・事故情報
  • 債務整理情報

JICC ジック

主に消費者金融が加盟する信用情報機関「日本信用情報機構」の略称です。

特徴

  • 消費者金融の利用情報中心
  • 延滞情報の保存期間5年
  • 債務整理情報の保存期間5年

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